神々が出雲大社に集まるように神々は東京ビッグサイトにも集まる~デザインフェスタvol.56レポ~

イベント

みなさん、東京ビッグサイトで開催された前回のデザインフェスタvol.56(通称:デザフェス56。2022年11月19日~11月20日の2Days開催)には行きましたか?A星(えぼし)は行きました。そして8万円使いました。予算は3万円なはずだったんだけどな。毎年使うお金が増えてる気がするけど、毎年幸せホクホク気分で帰ってきてます。

そろそろデザインフェスタvol.57が開催されるということで、前回のことを思い出してレポして、デザインフェスタ行きたいけど迷ってるんだよな〜という方の為になればと思い、高速タイピングしています。

マジで全国民、生きとし生けるもの全てデザフェスに行って欲しいんですが、前回はコロナ禍もあり自粛云々で行けなかった人もいると思います。仕事で行けなかった人、学業で行けなかった人、行きたかったけど行く人がいなくて遠慮しちゃった人、家族の事情で諦めた人、色々いると思う。

でも本当にね、デザフェスはいいぞ。最高に良い。今日はその良さをレポりたい。そして行けなかった人にはこの興奮を自慢、行けた人とは共有し、今回行こうかなと思ってる人の糧にもなれたら幸い。

今回のデザフェスは5月20日から5月21日の2Days!一人でも多くの方が参加されることを祈っています。興奮を分かち合いたい。

デザインフェスタの魅力

まず、デザインフェスタってどんなところなんだろう?という方のために独断と偏見でデザインフェスタの魅力をご紹介します。

デザインフェスタの魅力1:空気が美味しくて疲れが取れる

同人誌即売会で言うコミケことコミックマーケット、野外ロックフェスで言うロッキンことロック・イン・ジャパン。そしてアートイベントで言うデザインフェスタことデザフェス。

それくらいアート・ハンドメイド・デザイン界隈では大型フェスなので、イベントやフェスの雰囲気が好きな人だったら間違いなくデザフェスは最高に興奮するイベントだと思う。何たってアジア最大級、2日間で最大5万人が来るらしいイベント。

まず空気が美味しいです。A星は前回諸事情で初日(2022年11月19日)しか行けなかったのですが、前の日、本当に労働が労働しててテンションが死んでたのね。神に会えるとは分かっていても、体力がついていかない。めっちゃ楽しい友人や恋人と会うことが分かってるし、行けば楽しいの分かってるけど、着替えるの面倒だなみたいな感じ。いや神々と友人・恋人を比べるのおこがましがったですね。それぞれに失礼だな。忘れてください。

そんな忙しい状況でも、もう空気が美味しくてモリモリ元気になれるの。

A星はとにかく歩きたくないので、国際展示場駅の方が安く行けるんだけどゆりかもめの東京ビッグサイト駅に絶対向かうのね。豊洲方面から向かうなら「有明テニスの森駅」辺りから、新橋方面から向かうなら「テレコムセンター駅」辺りから、気分がなんか高揚してくる。例えるなら小学一年生が初めての遠足に行く前日くらいの感じ。あるいは、運動会前日のあの感じ。ウオー、キターー!!!って熱い高揚感が腹の底からわいてくる。

それで駅を降りるとデザフェス行くんだな〜!って人達がたくさんいる。個性がバリバリ強い人もいれば、そうではない人も、ちいかわじゃらじゃらつけてる人もいる。デザフェス行く民のちいかわ好きの比率どういうことなの?A星も好きだよ。

そういう人達を見ながらまず東京ビッグサイトの前で息を吸い込むと、本当に空気が美味しいの。同志達といるなって気持ちになる。この日の為に労働を頑張って来たんだなって。

そして会場に入ると、本当にライブの一曲目が始まる前のような高揚感がすごいの。ゾワゾワ〜って。デザフェスの前売り券は1日券で800円、両日で1500円なんだけど、その分今ここで元を取ったな!って気になる。ディズニーランドやディズニーシーで「Welcome Everyone!」を聞いた時に「あ、ディズニー来たな。元取ったな」って思うけどそれと似てる。ビールもイベントも遊園地も、飲み始め、最初の一歩が美味しいんです。

ただ、デザフェスの怖いところが、開始時刻の11時から終了時刻の19時まで、一生楽しいところなんだけどね。労働の疲れも鎮痛剤やチョコラBB無しで消える。それがデザインフェスタです。次の日には筋肉痛だけど、ディズニーに行った次の日も筋肉痛だと思います。似たようなものです。

デザインフェスタの魅力2:5000組以上の神々と出逢える

デザインフェスタのブースはプロ・アマチュア問わず5000ブース以上。どうやら今回のデザインフェスタvol.57は各日約6500ブースを用意するらしい。用意し過ぎだって。つまりそれだけのアーティスト、作家、創作の神が集まるってこと。

前回のデザフェスだって、1ブース5分滞在すると、5000ブースだとしても5分×5000ブースで25000分。時間で言えば約416時間。デザインフェスタの開催時間は8時間。見終わらない。2日掛けても見終わらない。1ブース1分しか滞在しなくても約83時間必要だからね。用意し過ぎだって。

そこまで大ボリュームの神々が集まるのなんてデザインフェスタだけ。出雲大社にだってここまでの数の神は集まらない。すごいイベントだ。冷静に考えて、一人や数人で個展開いたって集客できちゃう方々が一気に集まるって本当にすごいと思う。サブカル好きのお姉様の中には、あの人も、あの人も、あの人も出るの?と目をキラキラさせている人も多いことでしょう。

デザインフェスタの神々はバリエーションに富んでいるのも魅力だと思う。

まず、ブースがいくつかある。明るいエリア、暗いエリアといった作品に応じた照明の違うブース。暗いブースは照明が暗くて、光る作品が幻想的に映える。それから、ワークショップ、ライブペイントといった動的なブース。ランチや休憩に使えるフードブース。ライブなどが開かれるショーステージ、パフォーマンス。

これだけでも色々な能力を持った作品が集まりそうだけど、ブースのジャンルを見ると本当にすごい。イラスト、写真、立体・工芸、雑貨、ファッション、インテリア、映像・マルチメディア、アクセサリー、フィギュア・人形、書籍、絵画、これに含まれないジャンルまで、本当に様々なジャンルが揃ってる。

例えば、来週のデートで使うトータルコーディネートも揃うし、新居の食器から家具、何なら壁に掛ける絵画までもが揃う。それがデザインフェスタ。IKEAにも負けてない。

これだけのジャンルの神が集まると何が良いかって、もちろん大好きなクリエイターさんに会えることも最高だけど、何よりも毎回新しいジャンルの開拓ができるのが良い。

例えばA星はいわゆるアクセサリージャンルからデザインフェスタやハンドメイド作家の存在を知りました。そして、毎年デザインフェスタに通うようになり、一番変わったのは様々なジャンルに手を出すようになったこと。それから、それぞれの素晴らしさを知ったことだと思う。

例えば、手造りの食器でご飯を食べることのすばらしさ、ぬいぐるみに囲まれて寝ることのすばらしさ、大好きなイラストレーターさんの絵画やポストカードを壁に貼ることのすばらしさ、シールを集めることのすばらしさ、布にこだわった服に身を包むすばらしさ、唯一無二の帽子を身に纏うすばらしさ、ソフビやフィギュアが日々の生活にあるすばらしさ、好きな匂いのアロマキャンドルに癒されるすばらしさ。

ジャンルごとのプロがいるからこそ、己のハマる沼を増やすことができる。そして課金額が増え、幸せが増える。それがデザインフェスタ。その場で手に取ったり、様々な作品を一気に見ることができるのも嬉しい。

毎回最高の沼、最高の神と出会わせてくれてありがとう。好きな神が増えるということは人生を豊かにしてくれることと同義なので、もはやデザインフェスタに生かされていると言っても過言ではない……。

デザインフェスタの魅力3:推しにファンサしてもらえる

アイドルオタクの皆さんこんにちは、こんばんは。握手会やチェキ会、行ってますか?その為にCDめちゃくちゃ買ってますか?そんなアイドルオタクの皆さんに朗報です。デザインフェスタでは推しに話し掛け放題です。時間制限の中でアイドルが動いてる故に時間が来ると声を掛けてくる「剥がし」なども無し。それが入場料800円って、価格設定がイカれちゃってる。両日券なら1日あたり750円。ありがとうデザインフェスタ。

A星はコミュ力が欠如してるので、

「これください」  神「はい、◎◎円です」  「ありがとうございます。あの、SNS見てます」  神「わぁ!嬉しい〜!」

くらいのコミュニケーションしかできませんが、この作品が好きで、これがどうしても欲しくて、可愛いですねえ、などの声掛けをすると喜んでくださる神も多く、たまに覚えていてくださる神もいて、恐れ多さを感じながらも「こ、こんなオデが、か、神に認知されてる……!」と天を仰いでおります。一言以上神と話すと緊張するので「あ、ありがとうございました……!」と伝えてそそくさと帰っていますが神に何されても何言われても有頂天になってる。なんなら袋詰めされるだけでニコニコしてる。ありがとうございます。

時折、試着ができるタイプの物を出している神の前にいると「どうぞ試してみてくださいね〜!」と言ってもらえるんですが、試した結果「可愛い〜!」「似合う〜!」とか言われると推しに褒められた興奮から「ください」と食い気味に言ってしまう。だって推し神様(おしがみさま)が褒めるんですよ。みんな大好き深田恭子が突然目の前に来て似合ってるって褒めてくれるのと同じだよ。秒でいただくだろ。そういうことです。

真面目なことを言うと、その作品の創られた背景や、どういう想いで創られているのかを聞くことができるのはもちろん、似顔絵やワークショップ、ライブペイントを開催しているアーティストもいるので、そういった製作風景を眺めることができるのもイベント参加の醍醐味の一つ。何なら似顔絵とか描いてくれるよ。すごいよね。

出展者の方々と仲良くなるとトーク時間も増え、会話量も増え、こんなに無料でトークしてくれていいんですか、とおもったりする。作品で命をいただいているようなものなのに、神とこんなに触れ合ってしまったらA星は幸せで溶けて無くなる。

突然ですがここでこれまで参加したデザインフェスタで最高に嬉しかったトークをお届けします。

  • 「ぬいぐるみが好きすぎて飾るところが無くて……」神「わかります!うちにも飾るところが無いくらいで〜!」「(えっ製作してる側の神も同じなんだうれし〜~〜!)」
  • 「これください」神「あれ、前にも来てくれました……?」「(お、っお、オデが、オデが、もしかして、認知されちゃってる〜〜〜〜〜?!)」
  • 「うわっ、この作品かわいいですね〜!」神「そうなんです〜!♡」「(自分の創った物を可愛いと自信を持って言える、神が一番可愛いよ……)」
  • 「(指輪をつけてみる)」神「えっ、可愛い〜!似合ってます!」「あっ、買います(あっ、買います。)」
  • 神「えっ、そのアクセサリー、もしかして〇〇さんのですか?」「えっそうです」神「実は……(たまたま同じアクセサリーをしているのを見せてくれる)」「(嬉しすぎて死んでしまう)」
  • 神「えっ、それ、前作ったやつ、つけてきてくれてる!」「ハイ!そうなんです!」神「うれしい〜!(にっこにこ)」「(神の神スマイルが見られてこっちも最高にうれしい〜〜〜!)」

ありがとうございました。自慢でした。

ちなみに、確かに無料で素晴らしい神々と話せるイベントではありますが、それを狙ってナンパをしたり、作品とは関係無い話を延々としたり、勝手な勧誘をしたりすることがあれば警備員さんやスタッフさんが飛んできますし、A星を筆頭に参加者の皆さんが通報するのでおぼえてろよ。神々を守るのはおれたちだ。参加者の皆さん、協力よろしくな。神々は必要ならコッソリ助けを求めてくださいね。

なお、商品は手作りの作品で、神々が日々丁寧に作り上げたものです。許可を取った上で手に取ってお返しする時などは、優しく扱ってくださいね。触れてはいけないものには触れない、触れる時にもマナーを持って。更に「かわいい」「すてき」「さいこう」などの言葉はたくさん言うべきですが「変なの」「なにこれ」「私でも作れそう」などは言ってはいけません。神々が作った作品や神には最大限の敬意を持ちましょう。そして神が来てよかったと思ってもらえるような日にできたらいいなと思います。

以上、デザインフェスタの魅力でした。ここにも書ききれない魅力がたくさんあるけど縦長過ぎる記事になるのでこの辺でやめておきます。

デザインフェスタvol.56レポ

備忘録の為にも、デザインフェスタに参加したいなって人の為にもレポっぽい物を載せておくね。

事前準備

前日にTwitterとInstagramで検索を掛けまくり、どこで何が売っていて何を買うか?を想定しておきました。本来ならデザインフェスタ公式に載っているマップを印刷し、色をつけたりしておくと吉。

A星はゆっくり回るつもりだったので、とりあえず館ごとに分かりやすくスマートフォンでメモだけしておきました。お品書きなどはスマートフォンで保存。

ちなみに、Twitterで検索をする時ですが、フォローしている神作家さんが多い場合には検索に「#デザフェス57」「#デザフェス57 お品書き」などと入れてから検索、検索フィルターで「フォロー中のユーザーのみ」と指定すると普段フォローしている神クリエイターさんがデザフェスに出るか一目で分かります。

滞在時間

前日の労働が盛り上がってたので朝起きられず12時着。18時過ぎまでは滞在していました。6時間ずっと、ノンストップで楽しかった。

ちなみに滞在時間とは関係の無い話なのですが、デザフェスや目当ての神がいるイベントの日ってデートか?ってくらい用意に時間掛かりませんか?何ならパックする。ちなみにパックは以前ビジネスホテルでもらってきたどこのメーカーの物か分からないひたひたのパックをひたひたしてます。

回ったブース

デザインフェスタはジャンルごとに場所が別れていますが、ほぼ全てのブースに目当ての方がいたのでほぼ全てのブースを回らせて頂きました。神々を見て回ることができたのは本当に最高の体験でした。

予算

3万円くらいかなと思ってたら約8万円ほど使ってしまった。どういうこと?途中神にお願いして「絶対戻ってくるんでATMで降ろしてきていいですか?!近くのATMって何処ですか?!」って質問するという至極迷惑な行為も行ってしまった。こういう時の為にみんなは大人しく10万円持ち歩こうね。クレジットカードやPaypayは意外とデザインフェスタでは使えないよ。

ちなみにA星は大富豪でもなんでもなく、こういう時に使う為に普段あまりお金を使わない生活をしているだけです。コミケで10万使うオタクと多分同じくらいの生活をしていると思う。好きな飲食店は松屋、サイゼリヤ、磯丸水産です。える、しっているか。磯丸水産の定食メニューは、値段の割に量が多くてコスパが良い。酒じゃなくて定食を食うんだ。

コミケほど細かいお金は必要ありませんが、できれば万札ではなくて千円札をたくさん用意しておく、小銭をそれなりに用意しておくと吉です。会計がとってもスムーズ。

持ち物

クソみたいなヤツ(スリ)がいるらしいので、おおよそ下記のような装備で今回は臨みました。

  • 小さめのリュック
    • 目薬(物をたくさん見るからか、何故かデザフェス中は目が霞みます。原因は年齢かもしれないが……)
    • 薬(疲れで頭痛がしたり肩が痛くなったり気圧でやられたり食べ物でやられたりした時用に持ち歩こう)
    • 飲み物(大事、水分補給忘れるし、飲み物を買うところは混んでいる)
    • メイク用品的な物(神に会うのに崩れた顔でいたくないので、途中涙とか汗とかで崩れた場合にお手洗いでちょちょっと直せるよう最低限。場所を選べば空いているトイレはある。トイレが空いてなければ顔が崩れていても迷惑になるので化粧直しはほどほどに!)
    • 筆記用具(デザフェスのマップはスマートフォンでもチェックできますが、できればマップに会場でも印を付けられると便利。筆記用具があるとサッとメモもできる。忘れてアイライナーやアイシャドウ、アイブロウで代用しようと思ったこともありましたが普通に無理でした。絶対蛍光ペンを持ち歩こう!多分マップを挟めるボードもあると便利)
    • 携帯充電器(丸一日いるからあると便利。前回は忘れて駅で借りました。一応借りられるところがあるから忘れた時は検索しよう)
    • クリアファイルやクリアケース(名刺や紙物を持ち帰る為にあると便利。前回忘れたが……)
  • ウエストポーチ(ボディバッグとも言う)
    • 財布、お金(できるだけ小銭、千円札を用意しておくと便利だし親切。財布からお金を出すのが手間だったので、ウエストポーチに直接金をぶち込んでました)
    • スマートフォン、携帯(マップを見たり、Twitterを確認したり。A星は事前に回りたいブースをスマートフォンにメモしてるので本当に大事、無いと困る)
    • ハンカチ(東京ビッグサイトのトイレ、ハンカチ無いと手が濡れたままで出ることになる仕様じゃなかった?)
    • その他貴重品(肌身離さず持っていたい物はウエストポーチに入れてました。推し神の名刺とか)
  • ディズニーのショッピングバッグ(L)
    • 神から受け取った大事な品=神品を収納(最初はリュックやウエストポーチに収納してましたが、多くなった時にリュックから空のショッピングバッグを出して活用。なんでも入る、すごい。大きめのエコバッグとかでもいいと思う)

コミケと比べたら人が通るスペースは比較的広いものの、デザインフェスタも人がごった返してる時間やブースは大荷物だと通りにくい。ゆずりあいの精神で進むことを大事にすると吉。ビッグサイトのロッカーは死んでいると思え。キャリーケースの参加者もいるけど、足を踏むリスクが高いので避けられるなら避けた方が良い。

とはいえ食器とか買うと本当に帰りが重くて辛い。デザフェスから自宅に直帰ではなく友人とご飯などをする場合は、荷物を持ちながらの移動は大変辛いので、宅配してもらうか、乗り換えで使う駅のコインロッカーなどに空のキャリーケースをぶち込んでおき、デザフェス帰宅時にキャリーケースに品々をぶち込んで自宅や食事する場所まで移動も手です。

あとは近くのホテルに泊まることにしておいて、そこにすぐに置きに行くとかね。両日参加でガッツリブースを見て回ると確実に筋肉痛になるので、できれば次の日は休めた方が良いです。休めない仕事の場合でも、できるだけしんどいタスクを詰め込まない方が無難。無理のない程度に、最高に楽しもう!

以上、備忘録と今回のデザインフェスタに臨むための準備で記したレポでした。迷っている生きとし生けるもの全てがデザインフェスタに行きますように。A星は全力で祈っています。